通信制高校をあえて選ぶ選択肢もある!どんな人におすすめ?
通信制高校は2020年度の全国で私立が179校、公立が78校あります。通信制高校は、高校卒業の資格を取得できる学校として、さまざまな生徒から選ばれる学校となってきていて、通信制高校をあえて選ぶという選択をする学生も増えているのです。では、通信制高校はどのような人におすすめなのでしょうか。通信制高校がおすすめの人をまとめました。
あえて通信制高校を選ぶ学生が増えている
以前は、通信制高校に通っている学生は、不登校やいじめ、引きこもり、中退、金銭面などの事情から仕方なく通っている、親にすすめられて通っているというような子どもが多い傾向にありました。
しかし、現在はあえて通信制高校を選んでいる、子どもが自分で通信制高校に通いたいと思って通っているというケースが増えていると言われています。子どもが自ら通信制高校に通いたいと言うと、両親は「通信制高校なんて・・・」と思ってしまう傾向にあるようです。
これは、親の世代が抱いている通信制高校のイメージが原因となっていると言われていますが、最近は通信制高校の認知度が高まっていることもあり、通信制高校への進学に対してのマイナスイメージを持っている両親も減りつつあると言えます。
不登校で通信制高校を選んでいるという子どもが、ゼロというわけではありませんが、あえて通信制高校を選んでいる子どもは、やりたいことがあったり、働きながら通っているという人も増えているのが現状です。
通信制高校に向いている子の特徴
通信制高校に向いている子どもは、どのような特徴があるのでしょうか。
自己管理ができる人
通信制高校に向いているのは、自己管理ができる人です。通信制高校は、自分で学習を進めていかなければいけません。毎日どれくらい勉強するのか、レポートはいつまでに作成するのか、提出期限、試験勉強をスタートする日など、自分でスケジュール管理をしなければいけないという点で、自己管理できなければ続けることができないのです。
将来の夢があり頑張りたい人
叶えたい夢があって、夢のために学校に行く時間を他のことにあてたいという人も通信制高校が向いています。専門的な勉強をしながら通信制高校に通ったり、アルバイトしながら通信制高校の勉強をしている人もいます。自分の夢に近づくための時間を多く確保できると言えます。また、通信制高校には、専攻コースを開設している学校も増えました。専攻コースを選択することで、自分のやりたい勉強を学校でできるため、より効率よく夢を叶えることができるでしょう。
高校の卒業資格を取りたい人
なんらかの理由で、高校を卒業することができなかったけれど、卒業資格を得たいという人に通信制高校は向いています。年齢制限も自分の状況も関係なく勉強したい、卒業資格が欲しいという気持ちがあれば入学できるからです。
通信制高校に向いていない子の特徴
通信制高校が向いていない子どももいます。向いていない子どもの特徴もまとめておきます。
自己管理できない人
自宅で学習する通信制高校は、時間割がありません。自分でスケジュール管理して勉強を進める必要があることから、さぼることもできるのです。しかし、さぼってしまうと、卒業に必要な単位は取得できません。卒業するためには、単位が取得できるように自分でスケジュール管理をしなければならないのです。
通常は3年で卒業できますが、単位を取得できない場合は、3年で卒業できない可能性もあります。自己管理がなかなかできない・・・という方は、サポート体制のある通信制高校を選ぶことで卒業しやすくなるでしょう。とくに私立校の場合は、生徒の生活面のサポートも手厚く行っている傾向にあります。サポートがあれば、なかなか勉強できないという子どもも学習を継続しやすくなるでしょう。
通信制高校に向いていない子は少ない
通信制高校は、サポート体制がある学校を選ぶことで、向いていないという子どもは少なくなると言えるでしょう。通信制高校に向いていないかも・・・と諦めずに、まずは学校の説明会に参加してみてください。
通信制高校を選ぶ子の親の気持ち
子どもが通信制高校に通いたいと言っている場合は、両親もそのサポートをしてあげるのが良いでしょう。通信制高校は、昔のように不登校の子どもが通う場所という位置づけではなくなってきています。まずは、学校説明会に一緒に参加してみたり、学校の雰囲気を知ることができるパンフレットを取り寄せたりして、子どもに合う通信制高校を一緒に探してあげるのが良いです。
最初は複雑に感じてしまうかもしれませんし、全日制に通って欲しいと思われるかもしれませんが、子どもがイキイキと楽しく高校生活を送れるということが一番ではないでしょうか。通信制高校と言っても、学校の特色はそれぞれ異なるので、子どもと一緒に探してみてください。
まとめ
通信制高校を選ぶ子どもが増えていることや、通信制高校が向いている子ども、向いていない子どもの特徴についてお伝えしました。通信制高校は、高校卒業の資格を取得できるだけでなく、専攻科が設けられている学校も増えています。夢を叶えるために通える学校になっているので、子どもに合う学校を一緒に探されてみてください。