将来ナレーターやMCでも活躍したい人はボイスサンプルが必須!?
将来ナレーターやMCとして活躍したいと思っている人にとって、ボイスサンプルは必須です。この記事では、そもそもボイスサンプルとは何なのか、ボイスサンプルを作成するうえでの注意点などを解説します。声を使った仕事に就きたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
ボイスサンプルとは
ボイスサンプルとは、さまざまなパターンのセリフを録音したものです。ナレーターやMC、声優を目指している人にとって、名刺代わりになるもので、プロフィールの一部ともいえるでしょう。声優・ MC・ナレーターなどのオーディションを受けるときに必要になることもあります。
ボイスサンプルによって声質や安定度、キャラクターを知ることができるので、採用を判断する材料になるでしょう。ボイスサンプルがアニメのキャスティング担当の耳に止まるようになれば、役に抜擢される可能性も高くなります。
ボイスサンプルを作るには
ボイスサンプルの作り方は、3段階に分けられます。
1つ目の段階は、原稿を用意することです。自分の魅力を、最大限に活かすことができる原稿を探すようにしましょう。ナレーターを目指しているのであれば「ナレーション用の原稿」を、アニメ声優を目指しているのであれば「キャラクターの原稿」を多めに用意しましょう。インターネット上ではさまざまな種類の原稿が閲覧できるので、その中から自分に合った原稿を探してみましょう。自己紹介を含め2分以内で終わるようにすると、聞いている側も飽きずに最後まで聞くことができます。
2つ目の段階は、練習することです。原稿が決まったら、早速練習を始めます。練習中に自分の声を録音し、聞き返すようにしましょう。そうすることで、必ず改善点や反省点が見えてきます。ボイスサンプルを作るうえで一番大事なことは、「自分の個性をいかに相手に伝えられるか」ということ。2分間の短い時間で自分の個性を相手に伝え、相手が「もっと聞いてみたい」と思うようなボイスサンプルを作りましょう。
3つ目の段階は、録音する場所を決めることです。録音する場所は、できるだけ静かな場所がおすすめです。自宅で録音する場合、家族の声やインターホンの音など予期せぬ音が入ってしまう場合もあるので、注意しましょう。また、オーディション用のボイスサンプルを作る場合、音質・音量がいいマイクや、静かな場所、プロの手で録音をしてほしいと思う人もいるのではないでしょうか。その場合は、自宅ではなく思い切ってスタジオを利用しましょう。スタジオでは専門の機材で録音を行うので、音質も断然よくなりますし、必要なアドバイスを受けることもできるでしょう。
また、ボイスサンプルを作る前に、「どんなキャラクターに向いているのか」「どんな声を演じるのが得意なのか」「自分の声の特性はどんなものか」を知っておくことが大切です。そうすることで、ボイスサンプル作りがスムーズに進むでしょう。
ボイスサンプルを作成するうえで注意すべきこと
ボイスサンプルを作成するうえで、どんなことに注意すればよいのでしょうか。
まず、ナレーション原稿は実際に声に出してみて、テンポよく読めるものを選びましょう。雑誌やフリーペーパーなどから選んでくることもできます。
また構成を考える際は、キャラクターや声質のダブりがないようにし、聞いている側が飽きないような構成を目指しましょう。オーディション主催者に「この人に実際に会ってみたい」と思ってもらえるようなボイスサンプルにすることが大切です。
またセリフに関しては、既存のアニメやドラマのセリフを選ばないようにしましょう。本物と比較されてしまいますし、オリジナリティを出しにくくなる可能性があります。加えて、セリフのひとつに地声に近いものを入れておくと、個性をアピールすることに繋がるでしょう。もし方言が話せるのならば、方言のセリフも入れておくとアピールになります。
俳優やモデルでも声の仕事をしている人は多い
最近では、声優やナレーターという枠に留まることなく、声の仕事をしている人が多くいます。俳優やモデルの中には、洋画の日本語吹き替えを担当したり、アニメのキャラクターを演じている人もいます。声優という仕事は、演じるキャラクターに合わせて声色を変えたり、喋り方を変えたりなど、アレンジする力も必要になってきます。
こうした点を考えると、演じるという経験がある俳優や、多くの現場で撮影を経験しているモデルは、声の仕事においても力を発揮できるため、声優やナレーターといった仕事にも選ばれているといえるのではないでしょうか。
ボイスサンプルとは、さまざまなパターンのセリフを録音したもので、声優やナレーター、MCを目指している人にとっては名刺代わりとして必須です。ボイスサンプルを作る際は、まず自分の声を分析して「どんなキャラクターに向いているのか」ということを知っておくことが大切です。「自分の個性をいかに相手に伝えられるか」を意識してボイスサンプルを作るようにしましょう。