通信制高校への転入や編入は可能?いつから通えるの?

公開日:2022/09/15  最終更新日:2022/10/03

転入や編入は可能?

高校には転入や編入制度があります。一度入学した学校が合わなくて転入、編入する人もいれば、転校で転入したり、不登校だったけどやっぱり学び直したいという理由で編入するという方もいます。では、通信制高校の場合、転入や編入はできるのでしょうか。通信制高校への転入や編入についてまとめておきます。

通信制高校への転入・編入は可能?

通信制高校へ転入や編入をすることは可能です。転入と編入の違いをまとめておきます。

通信制高校への転入とは

通信制高校の転入とは、転校のことです。現在高校に在籍していて、通信制高校に行きたいという場合は転入という形になります。

転入の場合、今在籍している高校を中退してから新たに入試をして、1年制から始めるというようなことは、しなくても大丈夫です。現在高校2年生であれば、高校2年生として通信制高校に転入できます。

通信制高校への編入とは

通信制高校の編入とは、高校を中退してしまった人が、すでに取得していた単位を活かして通信制高校に入学するという仕組みです。

1年生の場合は、1年の最初からやり直しになってしまう可能性もありますが、2年生以降は取得している単位をそのまま活かせるため、卒業しやすくなっています。高校を中退した人だけでなく、専門学校から編入することも可能です。

通信制高校へ転入・編入する条件

通信制高校へ転入、編入したい場合、どのような条件があるのでしょうか。

入学できる時期は?

通信制高校への転入や編入は、それぞれの学校で可能な時期が異なります。たとえば、ある通信制高校は、各学期の最初に転入生の受け入れをしています。

編入生に関しては年に1回のタイミングだけということになるので、編入生と転入生では入学できる時期が異なってきます。どの学期でも編入、転入可能な学校もあるため、タイミングは事前に確認しておきましょう。

住んでいる地域は?

公立の通信制高校の場合は、その都道府県内に住所や勤務地があるということが条件になっています。自分の住んでいるところの学校のみということになります。

私立の通信制高校の場合は、全国47都道府県から転入学、編入学が可能なことも多いため、より自分に合う学校を探しやすいでしょう。ただし、学校により地域の条件は異なるので、事前に確認が必要です。

年齢制限

通信制高校への入学は、入学する前の年度末の年齢が満15歳であることです。年齢の上限はないため、学校によっては60代や70代で通われている方もいます。

高校を卒業している場合は入学できない

すでに高校を卒業し、高校の卒業資格を取得している人は入学することができません。しかし、どうしても勉強したいという場合は、一部科目だけ科目履修生として学習することができる学校もあります。

全日制高校から通信制高校に転入学した学生は多い

通信制高校へ転入したり、編入している学生がどれくらいいるのか気になっている方もいるでしょう。文部科学省が調査した結果では、通信制高校に通っている50%以上が転入生、編入生とされています。

そのため、多くの人が全日制高校から通信制に切り替えていると言えるでしょう。意外と沢山の方が途中から通信制高校に通っているのだなと分かるだけでも、安心ではないでしょうか。

どのような理由で転入、編入しているのかは人により異なりますが、近年は夢を叶えたいという理由や、他にやりたいことがあるという理由で、通信制高校を選ぶ子どもも増えている傾向にあります。

通信制高校に転入・編入するメリット

通信制高校に転入、編入するメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。メリットをまとめておきます。

健康面で不安があっても通いやすい

通信制高校は、スクーリングの回数が少ないので、健康面で不安がある方も比較的通いやすいです。病気のことを理解してもらいやすい環境なので、まずは相談してみると良いでしょう。

学力に不安があっても通いやすい

通信制高校は、学力に不安がある方でも入学しやすいです。基本的に入学試験がなく、作文や面接で入学可能です。単位取得のために試験はありますが、個別指導があったり、学習サポートもあるので、試験も受かりやすいです。

自分のペースで学習できる

通信制高校なら、働きながら通うことも可能です。自分のライフスタイルに合わせて無理なく勉強を進めることができるので、夢を叶えるために働きたいという人も高校卒業の資格を取得しやすくなっています。

また、専攻学科がある通信制高校も増えていることから、在学中に専門的な学習をすることもでき、卒業後の進路も多岐に渡ります。

まとめ

通信制高校への転入や編入についてお伝えしました。全日制が合わないという理由で、転入や編入をされている人も多いです。今の学校が合わない・・・と子どもが感じている様子であれば、通信制高校という選択肢も提案してあげても良いかもしれません。通信制高校でも、私立の学校は特にサポート体制が整っているので安心です。

おすすめ関連記事