芸能学校の学費が払えない…そんなときの学費分割・教育ローンとは

公開日:2023/01/15  最終更新日:2022/12/19


芸能の道を進みたいと考えている人にとって、芸能学校はとても魅力的です。ただ、芸能学校の学費は決して安くありません。特別な実習や専門施設を使った勉強が多く、1年間の学費が100万円を超えることもあります。そこで、今回は学費を理由に進学を諦めないよう、学費分割納入制度と教育ローンについて説明します。

学費分割納入制度とは

入学金や授業料、教材費など、学校に通うのにはさまざまなお金が必要です。進学したいと考えているのにまとまったお金が用意できなかったり、入学したはよいものの金銭面に不安があったりすると、夢を諦めることになるかもしれません。

そういった経済的に余裕が少ない学生におすすめなのが学費分割納入制度です。学費は基本的に決められた期日までに一括で支払います。もし期日を過ぎてしまうと学校側から支払うよう連絡がきて、それでも払えないと最悪の場合退学になってしまいます。

まとまったお金を期日までに用意できないなら、学費分割納入制度を利用しましょう。学校によって支払いを2回に分けたり3回に分けたり月々の支払いにしてくれたりと内容が異なるケースがあるため、詳しくは入学先の学校に確認してください。

利用方法

契約には学生と保護者、または連帯保証人の同意が必要です。契約書2枚と学生の入学許可証のコピー、保護者の本人確認書類(身分証明書)のコピー、印鑑証明書を用意してください。また、利用には日本学生支援機構奨学金の利用が前提になります。高校時点で利用している人はそのまま申し込みできますが、そうでない場合入学後に申し込み手続きを行いましょう。

必要書類を提出すると、事務手数料1万6,500円(税込)を支払います。分割払いでよくある金利は発生しません。また、入学手続きの段階で学費分割納入制度を利用したいと考えているのであれば、支払期日までに契約を結ばなくてはいけません。この場合頭金として5万円支払う必要があるので覚えておきましょう。

教育ローンとは

教育ローンとは、保護者が子どもの学費を確保するために組むローンです。国から融資してもらえるものと金融機関から融資してもらえるものの2種類があり、申し込める条件や借り入れの上限額、金利などが異なります。国の教育ローンは、子どもが1人の場合世帯の年収が790万円以下と定められている点が特徴的で、学生1人につき350万円借り入れ可能です。

一方、金融機関の教育ローンは融資する金融機関によってさらに詳細な条件が設定されていて、返済できる能力があると証明するために一定以上の年収が必要になります。

教育ローンの特徴として、返済義務は親にあること、利用目的が幅広いことがあげられます。入学金や授業料にあてられるだけでなく、進学するために通う塾の費用としても使えるのです。申請してから受け取るまでの期間も早ければ数日、長くても十数日なので、すぐにお金が必要になったときにも便利だといえます。

デメリットも考慮

教育ローンは、住宅ローンや車のローンなどと同じ扱いになります。そのため、返済能力があると判断してもらえる年収や勤務の実績がなければ借りられません。また、すでにほかのローンを組んでいる場合、審査が通る可能性は低くなってしまうので注意が必要です。国の教育ローンにするか金融機関のローンにするか、それぞれの特徴を比較しながらより自分の家庭に適したものを選択しましょう。

奨学金との違い

奨学金は学生本人が申し込みを行い、必要書類を提出して借りられるかどうかが決まります。そして、借りるのはあくまで学生であることから、返済義務は学生に発生します。この点が大きく違うと考えてください。また、奨学金は学業にきちんと励んでいる学生を応援するために作られた制度です。成績に関して一定の条件が設けられるため、成績を落とさないように注意しましょう。

奨学金には返還義務のない給付型奨学金があります。経済的な理由で入学・進学することが難しく、そのうえで非常に優秀な成績を収めた学生に適用されます。返還義務がないため借りられる人数はとても少ないです。また、返済義務のある貸与型の奨学金にも、無利子の第一種奨学金と利子が発生する第二種奨学金が存在します。

利子は一般的に教育ローンのほうが高く設定されています。奨学金は本人および保護者の経済状況や成績によって決められるため、必ずしも希望したものが採用される訳ではありません。将来のことを考えて、負担が本人にいくか保護者にいくか、適用されるための条件をクリアできるかなどを見極めて、経済面の不安を取り除いていきましょう。

まとめ

学費分割納入制度と教育ローンについて紹介しました。入学・進学する際には、まとまったお金が必要になります。直前になってお金が足りないと慌てないためにも、経済面をサポートしてくれる制度を利用することをおすすめします。事務手数料を払うことで学費を分割で支払える学費分割納入制度は、一気にお金が減るのを防げるという魅力があります。教育ローンは学生に負担をかけず必要に応じて利用できる点が特徴的です。それぞれの制度のメリットを把握して、もっとも希望にマッチしたものを選んでください。

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